ノーフィンド インドネシアでのフィンレスサーフィン

まるでスノーボードをしているかのようなシルキーなライディング。
熟練したサーファーでないと乗りこなすのはかなり困難だ。

フィンレスサーフィンって何?

フィンレスサーフィンとは、その名の通り「フィン(フィンなし)」でサーフィンすること。 通常のサーフボードには1〜5枚のフィンが付いていて、それによってターンしやすくなったり、ボードが安定したりします。でもフィンレスはそれを全部取り払って、ボードのレール(縁)とボトム形状、ライダーの体重移動だけで波を滑るスタイルです。

まるで「スケートボードを波の上に乗せたみたいな感覚」と言われることが多いです。

歴史・起源

フィンレスサーフィンのルーツは意外と古く、1960年代後半〜1970年代に遡ります。 当時、ショートボード革命が起きて、ジョージ・グリーンオーやボブ・シモンズ、デビッド・ヌヒワなどが実験的にフィンを外して乗っていました。

でも本格的に注目されたのは2000年代に入ってから。 特にカリフォルニアのサーファー、**デレク・ハイアム(Derek Hynd)**がフィンレス専用のボードを開発し、驚異的なスピードと流れるようなラインで世界を驚かせました。彼の映像(特にジェフリーズベイでの伝説のセッション)は今でも多くの人が「魔法みたい」と語ります。

その後、ライアン・バーチ(Ryan Burch)、アリ・アドラー(Ari Browne)など、個性派クリエイターたちが独自のフィンレスボードを削りまくり、今では一つのジャンルとしてしっかり定着しています。

フィンレスに乗るとどうなるの?感覚の違い

  • めちゃくちゃ滑る(スライディ感じが強い)
  • ターンするときにボードが「ドリフト」する(尻を振る感じ)
  • スピードが落ちにくい(特にクリーンな波で)
  • レールが深く入るので、ラインがすごく流れる
  • でもコントロールは超難しい(特に初心者は暴れ馬状態)

→ 要するに「自由度がバカみたいに高いけど、その分めっちゃ難しい」ってことです。

どんなボードがフィンレス向き?

最近のフィンレス専用ボードの特徴はこんな感じ:

  • ノーズとテールが細め(ピンテールやスワローテールが多い)
  • レールは薄め〜50/50レール
  • ボトムは深いコンケーブ(シングル〜ダブル)が多い
  • ロッカー(反り)は弱め〜フラット気味
  • 長さは5’4〜6’8くらいまで幅広い(最近は6’0前後が人気)

有名なシェイパーは、

  • Ryan Burch(手削りアシンメトリーとか狂気)
  • Derek Hyndモデル(アルバムサーフボードなど)
  • Ari Browne
  • 日本だとGATO HERO(山本誠)さんなど

どんな波で乗るのが最高?

フィンレスは「クリーンで速いポイントブレイク」が最高に映えます。

  • Jeffreys Bay(南アフリカ)
  • Rincon(カリフォルニア)
  • Noosa(オーストラリア)
  • 日本だと種子島の鉄浜、四国の生見など、長い壁が続く波

逆にショアブレイクやダンパーは地獄です(笑)

サーファー
Cam Scott ( / notnotcamscott )

サーフボード
Softlite Soft Surfboards製 6’6 & 7’6ft Test tube ( / softlitesurf )

撮影
Julia Heltai ( / heltai.jpg )

ドローン映像
Rolling drone ( / rollingdrone_lombok )
SAM ( / sam_surf_photographer )
Bali Surf Hunters ( / balisurfhunters )

編集
Sunburnt Mess Team ( / sunburntmess.surf )

音楽
Philou Louzoloによる「Afrofuturism Dance」[リミックス]
Rupert Gilliesによる「Track 2」

-場所
インドネシア

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